【楽屋裏其の拾】 舞台裏。 スタッフA&B 「お疲れ様でしたー! 無事チモ解クランクアップです!」 望美 「んんー!! 終ったぁあああ!」 敦盛 「ああ、終ったな……ようやく」 望美 「今回はバッチリ将敦じゃなくて、望敦になりましたね!」 敦盛 「いや、別にそこにこだわっていたわけでは……」 弁慶 「お疲れ様でした二人とも」 ヒノエ 「なかなか良かったんじゃない? 終り方としてはハッピーエンドって奴でさ」 将臣 「おっ、よく知ってんな〜ヒノエ。ま、何はともあれお疲れさん」 譲 「先輩、すごく良かったですよ。最後とか最後とか最後とか……(ハンカチギリギリ)」 敦盛 「(殺気!?)」 朔 「私も良かったと思うわ……望美、貴方とても綺麗だったもの……勿論舞を踊っているときの敦盛殿もね」 景時 「うんうん、俺感動しちゃったよ〜! 二人とも、すっごく良かったよ!」 九郎 「景時の言うとおりだな、二人とも素晴らしい演技だった」 リズ 「二人とも、よく頑張ったな」 望美 「みんなありがとう……! そんな風に褒められちゃうとすっごく照れますね、敦盛さん!」 敦盛 「ああ、だがみんなの気持ちはとても嬉しい……ありがとう」 望美 「さて、これで一通り終ったねーようやく私たちも夏休みに入れるかなー?」 スタッフA 「望美ちゃん、ちょっと来てくれるー?」 望美 「あ、はーい」(スタッフに呼ばれて走っていく) 敦盛 「暦の上ではそろそろ秋だな」 将臣 「ああ、つーか、学生はもう学校始まってるぜ?」 望美 「……………!!??」(遠くで叫んでるが敦盛たちには聞こえてない) 敦盛 「なんだか神子の様子がおかしいな」 重衡 「秋という季節は素晴らしいですね。十六夜君にお似合いの季節です」 知盛 「くっ……アイツは色気より食い気だからな……食欲の秋…か?」 将臣 「って、なんでお前らがここにいるんだよ!?」 敦盛 「…………!?」(驚いて声も出ない) 重衡 「お久しぶりです、将臣殿。実はわたしたちもスタッフの方に呼ばれたんですよ。皆様のお陰で、『重衡お兄さんのわくわく体操』も大人気で、此度ドラマ出演を果たすことが出来ました」 知盛 「ようやく俺の出番……だな」 将臣 「はっ!? なんだそれ、どういうことだ! つーかお前前回出てたじゃねーか!」 重衡 「将臣殿はご存知ありませんか? 兄上がチモモリ様となった経緯を描く究極のラブロマンス大河ドラマが始まるんですよ」 譲 「さっきから不自然なく横文字が飛び出ててもまったく違和感無いけど、一応聞くと兄さん、この人たちって」 将臣 「マジかよ!? ああ、譲わりぃ、また後で聞くからちょっと待ってろ」 リズ 「神子が戻ってきたようだな」 望美 「た、大変だよ!? ちょっとチモ解の続編がやるって今スタッフさんが……! しかも今度の主役は私だって!!」 朔 「まぁ、本当に……? まだ続ける気だなんて自分の首を絞めるだけなのに、脚本家もよくやるわね」 望美 「あのね、それで出演者がオールチェンジだそうで、今回はあの大物俳優も来るって……!」 九郎 「大物俳優……?」 望美 「そう! 藤原泰衡さんが来るの!!」 弁慶 「おや、それは面白そうだ」 泰衡 「面白くなど無い。何故俺がこんなことをせねばならぬ。神子殿の遊びに付き合う暇などないのだが?」(突然登場) 望美 「いやいや、私の考えた企画じゃないから」 スタッフB 「それじゃ、スケジュールはまた追ってご連絡しますんで、とりあえず宜しくお願いしまーす」 望美 「うーあー…私の夏休みぃ〜……でもまあ、楽しければいっか!」 八葉 「………………はぁ……」 楽観主義者の龍神の神子様に、いささか呆れる八葉面々であった。 【楽屋裏其の拾】 了 20060920 七夜月
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