白龍の神子 日本語講座

第9回 "眼鏡"


神子の性格壊滅的ですので、十分ご注意ください。


望美「HEY! YOU! 久方ぶりに日本語講座ですよ、テンション上げてこうZE! 春日望美DEATH!」
将臣「おかしいよ、お前のテンション。なんでHIPHOP系なんだよ」
望美「だって久しぶりだからさ、もしかしたら忘れられちゃったかもしれないじゃない! インパクト大きくて思い出してもらおうと」
将臣「必要ねぇし。いっそ忘れてた方がその神子にとっても幸せだと思うけどな」
望美「さーて、そんなわけでかっ飛ばしていきたいと思います」
将臣「フツーでいいだろ。フツーでさ」
望美「(華麗にスルー)では、今日のゲストさんどうぞー!」
譲  「どうも、こんにちは。いや、こんばんは? いや、お早うございますかもしれないな……とにかく、有川譲です」
望美「礼儀正しいですねー自己紹介してくれて助かりました」
将臣「相変わらず細かいことに煩いな、お前」
譲  「(華麗にスルー)いえ、それよりも何故俺がここにいるのかが解らないんですけど。日本語講座の本来の趣旨は確か、現代語が解らない八葉に教えるんでしたよね」
将臣「今日はあれか、俺を弄る講座なんだろ?二人揃って無視しやがって」
望美「(更にスルー)うん、そうだよー全然間違ってないよ。全然」
将臣「(あーなんかもう、どうでも良くなってきた。下手に言い募っても望美のことだから、放置プレイとか喜んで言いそうだしな。暫く成り行き見守るか)」
譲  「じゃあ、なんで俺なんですか?」
望美「だって眼鏡だし」
将臣&譲  『眼鏡(かよ)(ですか)』
将臣「(しまった、つい突っ込んじまった)」
望美「眼鏡は萌えの一部だよ。一応年下キャラだし」
譲  「一応って何ですか。一応も何もなく、れっきとした年下ですよ」
望美「いやー、ついうっかり忘れちゃうんだよね〜お母さんみたいで」
譲  「お母さんって何ですか! それと気になってたんですけどタイトルの『萌え? 多分』ってなんでフォント小さいんですか!」
望美「いや、ほらね? 眼鏡萌えってあると思うけどほら、スチルとかでもさ、とった瞬間とかちょっとくらいは萌えたって言うか」
譲  「視線逸らしながら言わないでください」
望美「ははは〜」
譲  「笑って誤魔化さないでくださいね」
望美「うっ、うぅ〜っ…!」
譲  「泣き真似もダメです」
望美「もー、だったらなんならいいの?」
譲  「誤魔化さなきゃいい話です」
望美「だってつまんないんだもん。わかるでしょ!?」
譲  「逆ギレ禁止ですよ、先輩」
将臣「(望美が押されている、我が弟ながらさすがだな)」
望美「言い争ってたら私蜂蜜プリン食べたくなっちゃったー。じゃあ、今日のおやつに蜂蜜プリン作ってくれたら話してあげるよ」
譲  「……はぁ、仕方ない人だ。そんなに食べたいんですか?」
望美「うん、譲くんが作った蜂蜜プリンが食べたいの」←殺し文句
譲  「わかりました、蜂蜜プリン、作りますよ」
将臣「弱っ! ホント弱いな! さすが望美……譲の扱いを解り易過ぎるほど解ってるぜ」
望美「というわけで、蜂蜜プリンが待っているので、今回の日本語講座はこれで終了です。皆様、次回をお楽しみに〜!」
将臣「マジかよ!? この状態のまま終るのか!? 全てにおいて中途半端なままだぞ!」
望美「プリン〜、プリン〜プププリン〜。プリン! あ、でも将臣くんの言うとおり、このままじゃアレだから、一つ爆弾落として終わりにしようか」
将臣「爆弾?」
望美「そうそう、迷宮が出てから、譲くんの眼鏡という存在意義が薄れ掛けてるんだよ。某軍師様の目が悪い説のせいで」
譲  「はっ!?」
望美「このままだと、大人な男性の眼鏡が一世を風靡することになりかねないね」
譲  「ちょっと待ってください! 眼鏡キャラだけは譲れませんよ!! 俺のアイデンティティですから!!」
望美「大丈夫だよ、眼鏡がなくてもお母さんキャラは存在するんだし。ママー」
譲  「ママ言わないでください!! そんなの嫌ですよ!!」
望美「ママー、ごはんー。プリンー。」
譲  「ごはんはまだです、さっき食べたでしょう。ああもう先輩すぐにそうやって、冷蔵庫漁らないでください。手軽だからって魚肉ソーセージばかり食べてたら栄養偏っちゃうんですよ。ちゃんと考えて作ってるんですからね、ごはん食べてください」
将臣「……お前、やっぱお母さんキャラのが濃いよ」



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