白龍の神子 日本語講座

番外編 "節分"


神子の性格壊滅的ですので、十分ご注意ください。


敦盛「鬼は〜外、福は〜内」
譲 「そうそう、そんな感じですよ」
白龍「敦盛、私もやりたい。どうすればいい?」
敦盛「どうやらこの豆を『鬼は外、福は内』と言いながらまけばいいらしい」
白龍「へぇ、面白そうだね。じゃあ私にも豆を分けて」
望美「ストップ! そこまでよ!」
譲 「あれ、先輩? どうしたんですか? 今日は補習の日ですよね? 」
望美「(無視)どうしたもこうしたもないでしょう!? みんな正しい節分の方法を知らないの?」
譲 「正しい節分?」
望美「そう。正しい節分はこうやるんだよ。将臣く〜ん、九郎さ〜ん、景時さ〜ん、先生! ちょっとこっちにきてください」
(呼ばれた四人はぞろぞろとやってくる。が、将臣一人乗り気では無いようだ)
九郎「なんだ。俺たちに用があるのか?」
望美「うん、じゃあこれから本気で逃げてね?
景時「う〜ん? それは一体どういうことかな?」←嫌な予感がよぎるも、聞かずにはいられない悲しい性
望美「(無視)いいですか、敦盛さん白龍。こうして鬼を決めたら、力の限り全力で……
  打つべし打つべし!打つべし!!
ピュンピュンピュ(エンドレス)
景時「うわぁああああ! あだー! 何コレ、この速さは豆じゃないよ!」(図体でかいので格好の餌食に)
九郎「痛いなんてもんじゃないぞ!」(一発目が当たって相当痛かったらしく全力で回避中)
将臣「何してんだお前ー!」(経験上+勘で全豆避け続ける)
リズ「………逃げればよいのだな? 解った」→速攻姿を消したリズヴァ―ン。
望美「さっすが先生、逃げ足だけは天下一品ですね! ともかく、こうして日頃の恨みを晴らすかのように全身全霊を持って豆を投げつけてください。これが正しい節分ですよ」
譲 「…………先輩(遠い目)」
白龍「うん、解ったよ、神子。神子の言うとおりにすればいいんだね?」
望美「そうだよ、白龍は素直で助かるな〜。ちなみにね、豆は時速100キロを越すスピードで投げると効果倍増だから」
*危険ですので皆さんは鬼に向けて投げるときは優しく投げてあげましょう。
白龍「効果倍増? それじゃあ早く投げれば投げるほど、皆が幸せになるの?」
望美「勿論だよ
白龍「わかった、頑張る」
九郎「頑張るな!! 俺たちは不幸になる一方だ!!」
望美「さぁ、白龍、豆の準備はいい? 敦盛さんもですよ、手を抜いちゃダメですからね」
敦盛「(神子……)」←こっそりと涙を呑みつつも言われたとおりに準備する
望美「では、誰よりも早く目標の鬼を再起不能に出来た人は、他の人に何でも言うこと聞かせられるルールですから、みんな頑張ろうね!」
景時「いつ決まったのそんなの!!」
望美「やだな、景時さん。節分は元々こういうルールがつき物なんですよ」
将臣「嘘つけー!!」
望美「ちなみに、私が勝ったら敦盛さんには萌えキングとして例の撮影会を開き」
敦盛「すまない、九郎殿
九郎「敦盛……!?」
望美「譲くんには丹精込めて作った私の手作り料理を食べてもらい」
譲 「兄さん、ごめん
将臣「譲てめぇ! 兄より自分の保身を取るのかよ!それでもお前は弟か!?」
望美「白龍には……一人で部屋の中でホラー映画を見てもらいます」
白龍「景時、ごめんね?少し痛いかもしれない
景時「白龍って神様じゃなかったっけ!?」
望美「では、用意スタート!!」

こうして、血の惨劇の始まりである節分の幕は切って落とされた。




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