後日談 後日談 弁慶 「さて、このページは僕たちがそれぞれ振りかえる後書きみたいですよ」 敦盛 「だから私も呼ばれたのか……」 ヒノエ 「へー後日談って奴か。面白そうじゃん。でも、何が哀しくて全員野郎なわけ?」 将臣 「仕方ねぇだろ。それぞれの次元にいる望美を俺らは相手にしてんだ。望美まで巻き込んだらここにいる人数分の望美が来ちまうだろ?」 九郎 「ということは、5人分ということか」 将臣 「正確にはもう一人いるが、それはまあいい。作者の都合であえてカットだ」 ヒノエ 「んで、俺たち集まって何話すんだ?」 弁慶 「特にこうというのはないみたいですね、『ふりーとーく』と紙に書いてあるだけですから」 将臣 「フリートークかよ。そういうのが一番困るんだよな。何を言えってんだ……ったく」 弁慶 「それじゃあ単刀直入に一人ずつ感想でも言っていきましょうか。では九郎から」 九郎 「オレからか!?」 弁慶 「そうですよ。一番最初だったんですから」 九郎 「……………感想と言われても、すぐには思いつかん」 ヒノエ 「じゃあ、姫君の唇の味はどうだったんだよ。この中で口付けまでしたのはアンタら二人だけだろ」 九郎 「なっ………! 言えるかそんなこと!!」 弁慶 「照れ屋さんですね」 ヒノエ 「羨ましい限りだよ。麗しの姫君の唇を奪ったんだし?」 将臣 「そうだぜ九郎。ほら、言ってみろよ。どうだったんだ?」 九郎 「どうもこうも……って、乗せられないぞ!俺は!」 将臣&ヒノエ 『ちっ』 弁慶 「ではヒノエはどうなんですか? 心も身体も貰うなんて爆弾発言してますけど」 ヒノエ 「別に爆弾でも何でもないだろ? 事実を述べただけだぜ? それともオレが羨ましいか?」 弁慶 「いいえ、別に。僕も望美さんとは口付けしましたから。九郎とは違って、合意の上ですけど」 九郎 「言うな! 俺だってしようと思ってしたわけじゃ……!」 弁慶 「あれは事故とはいいませんよ。明らかに九郎がしてるじゃないですか」 九郎 「弁慶、お前……!」 弁慶 「それに比べて、敦盛くんはいい子ですね。望美さんの唇を奪うなんて不埒な真似はしなかったんですから」 敦盛 「え、私…か? いや、私は神子が私を思っていてくれただけで満足だ。それ以上の幸せなど望まない」 将臣 「敦盛、無理すんなって。お前もなんだかんだ言って男なんだからさ、こういうときはぶっちゃけて言ってもいいんだぜ」 ヒノエ 「そうそう、お前は欲がなさすぎ。もっと姫君を全身で感じたい、とかもっと姫君に近付きたいとか色々あるだろ?」 弁慶 「君は少し欲がありすぎですけどね」 敦盛 「わ、私はそのようなことは……!」 九郎 「おい、お前ら……あまり敦盛を苛めるな」 ヒノエ 「アンタがそれを言うか? 余裕の態度に見えてなんかムカつく」 将臣 「お前には出遅れちまったけど、俺もすぐに追いつくぜ」 ヒノエ 「オレは追い越すね」 九郎 「何の話だ!」 ヒノエ 「何って、秘め始めのことに決まってんじゃん」(解らない人はお母さんやお父さんには聞かず、こっそり調べてね☆) 敦盛 「そういう話を年明けからするのは……良くないと思う」 弁慶 「敦盛くんの言うとおりですよ。それに僕は彼女の許婚ですから、秘め始めというよりも初夜ですけど、九郎はまだそんなことをする度胸はないんですから、苛めちゃ駄目ですよ」 九郎 「哀れんだ目で見るな!! 俺だってな……!」 弁慶 「何ですか?」 九郎 「俺だって……!」 ヒノエ 「言ってみろよ」 九郎 「出来るか馬鹿野郎ー!!」 敦盛 「泣きながら走っていってしまったな」 弁慶 「追いかけるのも面倒ですし、ここらでお開きにしましょうか?」 将臣 「そうだな。あ、でもその前に……」 『新年ドッキリ大成功』(プラカード) 将臣 「これを掲げとかないと読者の人に本気でとられちまうからな」 ヒノエ 「まぁ、オレの場合は本気にしてもらっても全然構わないんだけど」 弁慶 「ヒノエ、ここはネオロマですよ。一応九郎を苛めるための企画だったことにしておきなさい」 ヒノエ 「………しょうがないね、アンタの頼みってのは気に入らないけど、ここを見ている姫君たちに妙な誤解を与えるわけにはいかないからね」 弁慶 「敦盛くんも、よく取り乱さないでいてくれましたね」 敦盛 「いや、私は台本どおりにやっただけだ……それに皆よりも台詞が少なかったのも幸いした」 将臣 「いや、九郎に気付かれずにすんだんだからたいしたもんだぜ」 弁慶 「それでは、そろそろまとめに入りますか」 敦盛 「こんな馬鹿な企画ばっかり立てる至らぬ管理人だが、どうかこれからも見てやってほしい」 弁慶 「僕たちもまた今年一年、頑張ります」 ヒノエ 「オレたちに会いに、また遊びに来てくれると嬉しいな」 将臣 「お前に会えんの、俺らも待ってるからさ」 四人 『今年も一年、皆が幸せに暮らせますように』 お粗末さまでした!(BY 七夜月) |