初詣

(*このお話は大円団後のストーリーです、
 一部大円団では架空の人物も登場します)


 時刻はもうすぐ新年。
 「新年明けましておめでとうございます」
 この挨拶を一番最初にあの人にしたくて、私は今待ち合わせの場所へと急いでいる。
 きっともう、あの人は待ち合わせについてしまっているはずだから急がなくちゃ。走らなくちゃいけないほど待ち合わせ時間まではギリギリだった。
 こんなことになったのも、お母さんが気合入れなくちゃなんてわざわざ何着も着させるから。ついでに朔もお母さんの肩持って一緒になって楽しんでたのだから始末に終えない。
 もうっ、遅刻したら恨むよお母さんに朔!なんてことを考えてるうちにもうすぐ目的地が見えてきそうだった。
 良かった……この様子なら何とか間に合いそうだ。
 そうだ、この間のクリスマスには恥ずかしくて言えなかったけど今日こそちゃんと言わなくちゃ!
 こちらの世界に戻って来てから私たちは何かと忙しくて、あの人に自分の思いを伝えることが出来なかった。
 もしかしたらバレちゃってるのかもしれないけど、でもやっぱり伝えたいから。みんなの中の、ただ一人の特別な人だって。
 あぁ、そろそろ待ち合わせのシンボルが見えてきた。
 そう、私が今向かおうとしているのは……。
 
 ・駅前広場1 2
 ・鶴岡八幡宮1 2
 ・学校1 2
 ・近所の公園
 ・江ノ島1 2
 

 ・後日談
 ・

*ネタ上でこの時空は私たちの世界の鎌倉でのしきたり・地形等とは少々違っている場合もあるかと思いますが、その点は物語の進行上必要だったのでご了承ください。

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